サウンドヒーリング協会 設立20周年を祝して

サウンドヒーリング協会 理事
学校法人武蔵野東学園
武蔵野東教育センター前所長
長内 博雄

協会の設立20周年、まことにおめでとうございます。その歩みはまさに人類の21世紀を新しい価値観で創り上げてきた足音の響く年月であったかと思います。そして20年たったこの時点から、また大きなサイクルの新たな時代が幕を開けていく予感がいたします。現在、新型コロナウィルス感染の拡大により、世界中でこれまでの人間生活を作ってきたシステムが故障しかけています。しかしこれまでの人間社会のシステムというものは、多くの科学者によって警鐘を鳴らされてきたように、残念ながら人類にとって希望の見える持続可能な未来を指し示してはいません。
サウンドヒーリング協会の活動に内蔵されているものに、人間一人ひとりに潜在している奥深い能力が自ずと引き出されていく人間讃歌のスピリットがあると私は思っています。確かに私たちは精神と肉体の織り成す人間という摩訶不思議な存在です。底知れぬ潜在能力を秘めている私たちが、己の内なる力を信じて自らを高めていくのだという信念と気概をもつことが、まさに混迷していると見える今の世にこそ必要な心構えかと思います。そうした一人ひとりが互いの連帯感を広げて、きらりと光を感じる社会の主人公そのものになっていくのですね。当協会と共に在って、私たちの心の中に眠っている壮大で崇高な意識を、現実の生活の中に導き出していきたいものです。