メッセージ

Message

音・このふしぎなもの
サウンドヒーリング協会 理事
翻訳家、日本ホリスティック医学協会名誉顧問
上野 圭一

胎児は子宮のなかで音を聞いている。まだ視力が安定するまえから、胎児は味覚とともに聴覚をじゅうぶん発達させているという。なぜなのか? あらゆる種類の動物とおなじく、聴覚と味覚が生存のために不可欠な感覚だからだ。環境の音を聞きわけ、食物の味を識別して、危険を回避し、少しでも生存に有利な方向に動こうとするからだ。
聴覚はまた、臨終の人に最期まで残存する感覚でもある。他のすべての感覚が失われても、聴覚だけは最期の最期まで働きつづける。なぜなのか? 意識が溶暗するとき、生存への羅針盤になるのは音だけだからだ。
だからむかしの人は、死の床にある仲間の耳元にむかって「枕経」なるものを読み聞かせた。『チベットの死者の書』のような、死後の世界へのガイドとなるお経だ。これからあなたが体験する死後の世界はけっして怖いものではない。ただ、いくつか注意すべき点があるので、これから教えよう。その注意点だけをよく心得て、あとは安心して旅立っていきなさい。枕経は臨死の人にやさしくそうアドバイスする。
音は人生でもっとも長い時間あなたのそばにいつづける、あなたの最良の伴侶である。人工的な無響室にでも入らないかぎり、誕生まえから死の淵にいたるまで、あなたはなんらかの音とともに有限の時間を過ごす。
人を苛立たせ、傷つける音がある。恐怖を呼び起こし、絶望をまねく音がある。胸を高鳴らせ、涙を誘う音がある。やすらぎをもたらし、傷を癒し、痛みをやわらげ、眠りに誘う音がある。
人はそれらすべての音から「聞いていたい音」をある程度選ぶことができる。住む家によって音は変わる。行く場所によって音は変わる。ライフスタイルによって音は変わる。
つきあう人によって音は変わる。乗り物によって音は変わる。スイッチやリモコンやキーボードの操作によって音は変わる。意思によって変えられる。
音は耳と脳だけで聞いているわけではない。皮膚でも、内臓でも、骨でも、音を聞いている。音の波動が細胞・組織・血管・リンパ管などの水分を共振させ、骨をつうじて伝導し、脳の各所の中枢を興奮させ、鎮静させている。それらの複雑な共振作用がその人の生理状態と心理状態と霊的状態につねに変化をもたらしている。
何十年も音による癒しの方法を探究してきた喜田圭一郎さんが、その経験と知識を総動員して完成させたヒーリングバイブレーションは、からだとこころとたましいを心地よく振動させ、その人がそのときにあるべきような、独特の境地とバランス状態をもたらしてくれる。その可愛く小さなマシーンにはまだまだ未知の可能性がひめられている。

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